- かんしん
- I
かんしん【勘進】(1)考え調べて, 申し上げること。(2)「勘申(カンジン)」に同じ。IIかんしん【奸心・姦心】よこしまな心。 ねじけた心。IIIかんしん【奸臣・姦臣】よこしまな家来。 腹黒い家臣。IVかんしん【寒心】〔「かんじん」とも〕恐ろしいことに遭い, ぞっとすること。V
「惨な言葉が容易く出ると云ふ事は~すべき事である/一隅より(晶子)」
かんしん【感心】※一※ (名)(1)すぐれたものとして, 深く感じて心を動かされること。「達者な日本語に~する」
(2)(逆説的に)驚きあきれる気持ちをもつこと。「君のずうずうしさには~するよ」
※二※ (形動)行動・態度などが立派でほめるべきさまだ。「~な少年」
~しないよいとは思えない。 賛成できない。VIかんしん【感震】地震を感知すること。VIIかんしん【歓心】人の心をよろこばせること。 また, うれしく思う心。「美女の~を得る」
~を買(カ)・う人の気に入られるようにつとめる。 他人の機嫌をとる。VIII「上役の~・う」
かんしん【汗疹】あせも。IXかんしん【甘心】〔「かんじん」とも〕(1)満足すること。 快く思うこと。「此儀然るべし, とぞ~せられける/太平記 19」
(2)心の内で納得すること。X「理論を聴分けて~すべきものならねば/緑簑談(南翠)」
かんしん【管鍼】管の中に入れて使用する鍼術(シンジユツ)用の鍼(ハリ)。 江戸時代, 検校杉山和一が創始。 くだばり。XIかんしん【諫臣】主君の悪いところをいさめる家来。XIIかんしん【閑心】静かでみやびやかな心。 閑雅な心。XIII「此の道はひとへに~のもてあそびなる故に/ささめごと」
かんしん【関心】物事に興味をもったり, 注意を払ったりすること。 気にかけること。XIV「政治に~をもつ」
かんしん【韓信】(?-前196) 中国, 前漢初の武将。 蕭何(シヨウカ)・張良とともに漢の三傑の一人。 項羽(コウウ)に従ったが用いられず, 劉邦(リユウホウ)に従い華北を平定。 漢の統一後, 斉王から楚王に遷され, のち反逆の疑いで捕らわれ殺された。~の股(マタ)くぐり〔史記(淮陰侯伝)〕韓信が若い頃, 町で無頼の青年に辱められ相手の股をくぐったが, のちに大をなしたという故事。 大志のある者は目前の小事には忍耐して争わないというたとえ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.